近年、税理士や会計士はもう食えない職業だ、AIにとって代わられる、なんていう特集記事などをよく見かけます。
事実、その意見を肯定する税理士先生もいらっしゃいますし、税理士先生や会計士の先生の業務内容が多少なりとも変化していく事は否定できないでしょう。
当然「資格を取ったら安泰」なんてものでもない事は周知の事実ですし、その中で今後の税理士事務所経営に関してひとつ確実に言える事は、今後は食える税理士と食えない税理士に二極化していくのは間違いないという事です。
「税理士資格を取ってももう食えないんじゃないか…?」という事で、新たに税理士資格にチャレンジする若者も減少していますし、大手会計事務所や税理士法人などでは、税理士や税理士の卵を採用するのにも苦労するようになっています。
ですが、例えこれからAIが台頭しようがなんだろうと、やっぱり税理士先生(人間)じゃないとできない仕事ってあると思いますし、そういう時代だからこそ、税理士先生たちには存在価値を再度示して頂く良い機会だと私は思います。
税理士が食えないと言われる時代に選ばれる税理士になる方法
詳細は『税理士事務所の7つのマーケティング手法』で紹介しているので参照して頂きたいのですが、やっぱり税理士として開業している以上は、まずは事務所の売上を作るためには顧問先の獲得を目指すのがよろしいかと思います。
ですが、昔に比べたら法人1件あたりからとれる売上も減っていますよね?
最近では、
「顧問料?なんだそれ?」
という価値観の社長さんも増えています。
だから、どうしても顧問先の件数担保は必須になってくるのですが、かといって件数を追い過ぎてしまうと今度は人手が足りなくなってしまい、職員さんをどう確保するのか、どこまで事務所を拡大すべきかなど、他の諸々の事務所経営に関する問題も出てくる事になります。
まあそれは嬉しい悲鳴でもあるのでここでは割愛しますが、とにかく事務所の売上を作るためには税理士事務所の所長先生はマーケティングを勉強しないといけません。
税理士先生お願い!コンサルティング会社の営業に騙されないで!
巷の税理士や会計士のコンサルティング会社などは現場を知らないので、
「高付加価値の事務所にしましょう!」
「経営計画を策定できるようになりましょう!」
なんて偉そうにいうのですが、これは現場を知らない人間、なんちゃってコンサルタントの意見です。
そりゃそうです。
今、税理士業界に存在している業者やコンサルトは、本当の意味でのコンサルタントではなく、属している会社の商品を必死に売っている営業マンだからです。
コンサルタントなんて名ばかりです。
蓋を開けてみれば、自社のホームページ作成サービス、SEOサービス、メルマガシステム、営業ツール、決算診断書や経営計画書作成ソフト…、これらを売るためのコンサルタントなんです。
2社の法人を経営する私の立場から言わせて頂くと、世の中の大半の社長さんたちは税理士先生に「高付加価値の仕事」や「経営計画書の作成」なんかは求めてはいません。
税理士先生に求めるものは、きっちりと申告をして頂くことと、あとは節税。この2点だけです。
コンサルティング会社に調子づけられて、畑違いのコンサルティング業務のような事をしようとしだす税理士先生も少なくないのですが、それはほとんどの場合、求められていないという事です。
事務所の売上をあげるポイントは、そこじゃないんですよね。
無理にできない事をしようとしてもそれは本末転倒で、税理士先生たちは数字のプロなわけですから、そこの範囲で最大限の価値を提供できる顧問先を見つけていった方が、きっと素敵な事務所経営ができるんじゃないかと私は思っています。
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