税理士や公認会計士の先生でも、さすがに今ではホームページを持っている先生が増えましたよね。
60代、70代の年配の先生でさえも何だかわからないままに、業者が安く作ってくれるからという理由で、テンプレート型のホームページを「とりあえず作ったんです」という税理士先生も多いです。
私が、「ホームページを作ってどうですか?」と税理士先生に聞いてみたところ、年配の先生は共通して、「見込み客から電話が鳴るどころか、逆に営業電話がかかってくるようになっただけだよ。」と冗談とも取れない自虐ネタを返される事が非常に多いです(笑)
でも実際問題、年配の税理士先生に限らず、たいていの税理士先生はこれと似たような状況でしょう。
じゃあ税理士事務所にはホームページは果たして不要なのか?
この疑問に対する答えを言いましょう。
この記事の目次
税理士にはホームページは必要!でもそこに3つの条件がついてくる!
まず結論から言うと、税理士事務所でもホームページはあった方が良いです。顧問先を増やしていきたいのなら。
でもそれには今から述べる3つの条件がついてくる事を忘れないでください。
条件その1.テンプレートホームページなら持つ必要はない!
税理士先生達がマーケティングに疎いからといって、「ホームページをただで作りますよ」といって、他のサービスを売りつけるための撒き餌のような意味合いで、税理士先生達にテンプレートホームページを無料提供したり、格安提供する業者が税理士業界には複数存在します。
テンプレートホームページというのは、それを見れば「あ、この会社が作ったホームページですね」と、業界の中にいれば誰でもわかる、事務所名や住所や電話番号だけが違うようなホームページです。
何も知らない税理士先生は「ホームページを作って貰えるならまあいいか!ラッキー」と思っているかもしれませんが、このようなテンプレートホームページなんて作成に時間はかかりません。
コピぺをするだけでわずか数分で完成してしまうレベルです。
このようなホームページなら、持たない方がマシだと私は思います。
なぜなら、業者からの営業電話がかかってくるようになるだけで、集客効果を一切持たないからです。
ではここで。どのような見込み客がインターネットで税理士先生を探すと思いますか?想像してみてください。
創業30年の老舗企業の社長さんがインターネットで税理士先生を探しますか?まあ探さないですよね。既に付き合いのある税理士先生がいるはずですからね!
これから先生がターゲットとしてこういう企業を狙う事は稀でしょう。
非常にざっくりとした言い方にはなりますが、インターネットで税理士先生を探す方は、“比較的若い方”ですよね?フリーランスの方、これから起業する方や、税理士の乗り換えを考えている若い経営者などなど。
という事はですよ??
その若い方が仮に税理士先生のそのテンプレート感たっぷりのホームページを見た際に、逆に事務所評価を下げる事にもつながりかねませんし、「あれ、待てよ…この税理士事務所に任せて大丈夫かな?」と思われるわけです。
インターネットで「地域名+税理士」で検索すれば、税理士事務所なんて腐るほど出てくる時代です。そして他の税理士事務所のホームページを見て、「あれ、こっちの税理士事務所の方がしっかりしてるし良さそうだな。せっかく知り合いの社長に紹介して貰ったんだけど、俺はこっちの頼りになりそうな税理士に頼む事にするかな。」となるわけです。
マーケティングや集客は、比較される事を前提で考えないといけないのです。
だから、どうせ作るならテンプレートホームページだけは辞めるようにしましょう。先生の知らないところで、事務所評価を下げてしまう可能性があります。
作るなら、事務所独自のホームページです。
条件その2.ホームページだけで集客できると考えるな!
そして次についてくる条件がこれ。ホームページを作っただけで集客できると考えない事です。
マーケティングに疎い税理士先生は、うまく業者に言いくるめられて、ホームページ制作に数百万円の金額を投資してしまいます。中にはリースを組んで作成してしまう先生もいるほどです…
ですが、断言しましょう。
ホームページを作っただけでは集客なんてできません!
仮に100万円かけて見込み客から電話がたくさん鳴るようになるんだったら、誰だって喜んでホームページを作りますよ。仮に月2万の顧問先が3件取れれば、決算手数料も合わせて元は取れますからね。
でも残念ながら今の時代はそんな簡単にホームページからの集客はできないのです。
だからホームページは最低限で良いです。
業者のテンプレートホームページではない、事務所独自のホームページを作るべきだと言いましたが、ホームページの作り込みは最低限で良いです。
考え方として、税理士事務所のホームページは名刺であり、受け皿です。
私が無料ビデオ講座でお伝えしている方法では様々な手法での顧問先獲得を紹介していますが、そのすべてのマーケティングの仕組みの中で、受け皿となるのがホームページです。
ですから、ここに特殊な仕掛けやごちゃごちゃ色々な事を書く必要はありません。
言ってみれば、「ああ、ここはちゃんとしてそうな税理士事務所だね」というのが見込み客に伝わればOKです。
集客のために重要なのはむしろホームページにどうやってアクセスを集めるか?なのですよ。
条件その3.ホームページへの集客導線を考える
条件2とも少しかぶってくる内容ですが、ホームページへどうやってアクセスを持ってくるかを考えないといけません。
税理士事務所の集客においてはこれこそが最重要。
- リアル→ネット
- ネット→ネット
この2つだけでも全然戦略は変わってきます。
FAXDMを見た社長さんにどのページにアクセスして貰うかをしっかりと考えないといけませんし、WEB広告を見た社長さんにはどのページからどうやって問い合わせを貰うかを考えないといけません。
問い合わせに至る過程で恐らく社長さんは「どんな先生なのかな~?」「どんな事務所なのかな~?」という事で、軽くホームページにはアクセスしてくるでしょうから、その際に最低限しっかりとしたホームページがあれば良いのです。
マーケティングに投資すべきなのはこの仕掛けの方です。
税理士事務所経営に関する書籍の多くは、電話が鳴った後の事についてあれこれ書いている書籍ばかりですが、みな、電話を鳴らせたり問い合わせを貰う方法を知らないんです。
でも、一番難しいのはここなんです。
だから所長先生は集客方法について、こここそをしっかりと勉強して投資をするようにしましょう!最悪、集客さえできれば事務所経営はどうにだってなります。
今は、税理士紹介会社やよその会計事務所が電話営業(テレアポ)をしてまで顧問先を横取りしに来る時代です。
「社長さんのところの税理士の顧問料はいくらですか?〇〇円!?え、高すぎますよ。その半額が相場ですよ…?一度税理士の変更を検討した方が良いんじゃないですか?」
などなど、言葉巧みに社長さんにとっては気になる営業トークをかましてくるわけです。
でも、負けないで下さいね。
顧問先が離脱しないようにしたり工夫をする事も重要ですが、「いつでも顧問先は集客はできる」という自信があれば、精神的にも事務所経営的にも安定しますもんね。
間違ってもホームページの作成だけに200万や300万をかけてはダメですよ。
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