税理士先生が新規顧問先獲得のための営業をしようと思った時に、一体何をやったら良いのか分からないので、どこそこの会社の営業マンに言われるがままに、へんてこな営業ツールを使用しているケースは非常に多いです。
そう、いわゆる税理士業界にはびこる“営業ツール問題”です。
現状のまま逃げ切れるもう引退間近の60代、70代の税理士先生には「それ辞めたほうがいいですよ」とは言わないかもしれませんが、これからどんどん顧問先を獲得していきたい40代、50代の税理士先生にはキッパリと言っておきたいと思います。
例えば、某コンサル会社に貰った紙媒体のDMなどを営業ツールと考えて使用している真面目な税理士先生達が多いわけですが、これってもう問題外なわけなんです。
だって、考えてみて下さい、、、
他の税理士事務所や会計事務所と同じDMやメルマガを、事務所名だけ変更して既存の顧問先のフォローや新規顧問先の営業のために撒いているんですよ?
他の税理士事務所と同じ営業ツールなのに、所長先生は恥ずかしくはないのでしょうか?仮に私が所長なら恥ずかしくてこんなものは使えません。顧問先にも渡しません。
ただ私は、このような媒体を営業ツールとして使用してしまう税理士先生の事情もわかります。
税理士先生達は営業ツールとして考えているというよりは、むしろ何をやったら良いのかが分からないので、某コンサル会社の営業マンに貰ったものを言われたままに配ったり撒いたりしているだけで、これが本当に効果があるのか、集客ツールや営業ツールとして相応しいのかさえ分からずに使用しているのです。
つまり、マーケティングに関しては思考停止しているわけです。学ぼうとしていない。
新規顧問先の獲得は紹介に頼るのみで、営業や集客に関しては無知な事がこのような恥ずかしい媒体を営業ツールとして使ってしまう事の最大の原因なのです。
新設法人獲得用のDMにしたって、某コンサル会社から雛形を貰っているかもしれませんが、それは他の税理士事務所も貰っているわけで、新設法人の社長さんの元には、事務所名だけ変更された同じ内容のDMや葉書などが来るもんですから、そりゃあもう滑稽です。
私が起業した際にもたくさん税理士事務所から案内が来ましたが、どこも同じような内容で改めてビックリしたのを覚えています。
そしてさらに指摘したい事として、このような、雛形を元にした“事務所名を変えるだけの”DMやメルマガなどの営業ツールなんて、社長さんが目を通すはずはありませんし、紙のDMならすぐにゴミ箱行きですし、メルマガだったら未読スルーなんです。
大切な人へのラブレターを、あなたは誰かの文章をコピぺしますか?
所長先生は、大切な方へ手紙を出す時に、どこかの誰かが書いた文章をコピペしますか?名前だけ変更して差し出しますか?
そんな事はしないですよね?
もしも相手の方に、ラブレターをコピペした事がバレてしまったら、フラれてしまうのは目に見えていますからね。
でも、事務所経営になったら何故か税理士先生達はみんなこの失態をやってしまうわけですから、社長さんから好意をもたれるはずがないのです、、、
営業や集客で楽しようと思ったらダメです。
誰かから配られた営業ツールなんて、使ってはいけません!必ず、事務所独自のものを作り上げて下さい。
しっかりと事務所の特徴や所長先生の事が分かる内容を営業ツールに載せ、それを新規顧問先となる見込み客に届けられるようにしましょう。
コメントを残す