「税理士先生に営業は必要か?」
この問いに対する答えは、明確に「YES」です。
営業というよりマーケティングと言った方が正確なのですが、とにかくこれからを生き抜く小規模事務所の税理士先生・公認会計士の先生は営業やマーケティングへの取り組みは必須です。
殿様営業、先生商売なんてこれからの時代、もってのほかです…
過去に約500件の全国の税理士事務所・会計事務所を直接訪問し、その中で所長先生とお話させて頂いてきた経験からも、これは私が痛感している事です。
そりゃあ、まだ1社あたりの顧問料も高かった頃に顧客獲得をしてきた大規模事務所の先生や、もう引退間近のご年配の先生だったら、営業やマーケティングなんて不要でしょう。
このまま逃げ切ればいいわけですから…
でも、これから顧客獲得をし、多少なりとも事務所の売上を上げていきたいとお考えの税理士先生にとっては、新規顧客獲得は死活問題になります。
なのでもう一度言います。
小規模事務所や一人事務所の税理士先生にとって営業やマーケティングは必須なのです。
しかし、営業が苦手な税理士先生ほど業者にカモにされる現実
500社の税理士事務所の所長先生とお会いしてきて私が強く感じた事は、とにかく税理士業界というのはアナログの世界だという事です。
WEBやマーケティングに疎い先生が大半なのです。
だからこそ、なんとか経営や、なんとかコモン、T〇Cなどとの意味不明なサービスに騙されて契約している所長先生が山ほどいるのが現状です。
例えば、
「顧客獲得のためにはホームページくらい持たないとダメですよ」
「ホームページを作っただけでは営業や集客はできないので、SEOが必要ですよ」
なんて言われて、単に名刺代わりにしかならないようなしょぼいホームページ作成に数百万円を払わされ、集客効果のないSEO対策に毎月数万円や数十万円をお支払いしているわけです。
それで顧問先が増えましたか?とお聞きしたいです。
高額な支払いのために、ローンを組まされている税理士先生も少なくありません。
これは私がそういうサービスを契約してしまった税理士先生に対して嫌味を言っているわけではなく、こういうのが税理士業界の常識、スタンダードになってしまっているという現状を憂いているだけです。
この状況は悲惨です。
似非コンサルタントやマーケティング会社にしてみれば美味しい業界でしょう。
まだまだマーケティングに疎い税理士先生が多い事をいいことに、そういう所長先生たちに狙いをつけた似非コンサルタントやマーケティング会社が参入してきているのです。
このような業者にカモにされないための方法としては、税理士先生自らがマーケティングや営業に関してアンテナを高くはって日々勉強をしないといけないわけですし、もっと言えば、遅かれ早かれマーケティングの勉強や取り組みをしない税理士事務所が顧客獲得に苦しみ、淘汰されていくのも時間の問題なのです。
私は知っています。
500件もの税理士事務所を訪問していれば、妙にプライドだけ高くてとっつきにくい高齢の税理士先生がいる中で、本当に真面目で、まっとうに顧客の事を考えて事務所経営をしている税理士先生も非常に多いんです。
こういう所長先生こそ顧客に選ばれて欲しいと心の底から思っています。
もう70歳近い高齢の税理士先生が、新たに税理士資格を取得した息子さんのためにも、事務所の新規顧客獲得に熱心になっている姿なんて、情に脆い私はどうしても肩入れしたくなってしまうものです…
そういう所長先生たちが業者にカモにされないためにも、私はこの『税理士事務所集客研究所』を立ち上げたわけです。
営業、マーケティングに関してお困りの税理士先生はぜひ参考にして下さいね!
また、全国を訪問中、
「T〇Cに加入しているからうちはそれ以外の営業ができないんだよ…」
「この辺りは〇〇先生が力があるから、あまり大っぴらな集客活動ができないんだよ…」
こんな事を仰る税理士先生も少なくありませんでした。
確かに、地域の年配の先生の顔を潰す事は良くありませんし、税理士会などで顔を合わせる事もあるので、他の税理士先生の事を意識しない事は不可能でしょう。
でも、営業やマーケティングをうまくやる方法なんて実はいくらでもあります。
まあそもそも、そんな事をいつまでも言っていたら事務所経営が立ち行かなくなりますからね。
[…] まだまだアナログな所長先生が大半の税理士業界。 […]